医療法人船内クリニック

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不眠症の薬の話

不眠症のお薬の話

不眠症とは 不眠が続きそのため体調を崩したり日中の生活に支障をきたす場合をいいます。また 糖尿病や高血圧など他の病気に悪影響を及ぼすといわれており積極的な治療が必要な場合があります。

不眠には 入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害の4つのタイプがあり 用いられるお薬には ベンゾジアゼピン受容体作動薬、メラトニン受容体作動薬の2種類があります。

ベンゾジアゼピン受容体作動薬は脳が疲れて眠くなるような仕組みで働きます。抗不安薬と同じ仲間で抗不安作用や筋弛緩作用もあるものもあります。作用時間(半減期)は数時間のものから数日のものまであり 前述の4タイプの不眠に対して使い分けられております。長時間作用するものはお薬の効果が翌日に持ち越し筋弛緩作用により転倒などの危険性があります。メラトニン受容体作動薬はメラトニンにより夜になると眠くなるような作用で働きます。副作用が少なく軽症の不眠症に適しておりますが抗不安作用がないため不眠に対して不安の強い人には効きませんし1週間以上続けないと効果が出ませんので不眠時のみ頓服で使うには適しません。

<ベンゾジアゼピン受容体作動薬の副作用>
持ち越し効果 作用時間の長い薬は翌日に持ち越し日中も眠くなる場合がある。
筋弛緩作用  筋肉に力が入らないため転倒などの危険性がある。
記憶障害   夜中に起きた時など一時的に記憶が抜けてしまうことがある。
奇異反応   夜間に興奮することがある。
半跳性不眠  薬を急にやめるとひどい不眠になることがある。
退薬症候   薬を急にやめたときにおこる離脱症状で不安やイライラが起こる。

服薬をやめる時は徐々に減量していくか一時的に作用時間の長いものに変更し服薬日数を減らしていきます。
ベンゾジアゼピン受容体作動薬は緑内障がある人には使えませんし睡眠時無呼吸症候群の人にも使いづらいお薬です。

不眠症の薬について述べましたが薬に頼らなくても眠れるように次のことに注意してください。
・就寝前はリラックスする
・食事は規則正しく 就寝前2時間は食べない
・就寝前3時間はお酒やカフェイン入りの飲料 1時間前の喫煙は避ける
・就寝1時間前からは明るい光(LEDなど)を避ける
・朝は一定の時間に起床し光をあびる。
・規則的に運動をする。就寝前はしない。
・昼寝する場合は短時間(20~30分程度)に

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